脳卒中は予防できる?
日本の脳卒中の死亡率を激減させた要因として、CTスキャン(MRI)及び手術用顕微鏡の2大新兵器の出現があります。
しかし、脳卒中になる人も減少したかというとむしろ脳卒中になる人は増えているといわれています。
最近はご承知のように飽食時代。
ストレスを美食で解消という人も現れはじめ、太った人の脳卒中は増えているという実感があります。
日本では寝たきりの人の原因として、脳卒中が大きな割合を占めている今、厚労省などで脳卒中にならないための対策が検討されていますが、これはむしろ遅きに失するといっても過言ではありません。
高血圧・糖尿病・高脂血症・高尿酸血症(痛風)や血液の濃い人、不整脈のある人、タバコやアルコール摂取の多い人、肉体的・精神的ストレスのバランスの悪い人。
このような”危険因子”をもつ人達が圧倒的に脳卒中で倒れる確率が大きいです。
ある新聞紙上で100歳以上長生きした人が、そのコツはと聞かれて、何でも食べること、よく働くこと、楽しい趣味を持つことと答えていました。
遺伝的要素も考慮しなければなりませんが、脳卒中予防から考えても共通するものがあり、なるほどとうなづけるものでした。
更に最近では、脳外科の施設でMRIによって脳断面や脳血管を撮影し脳梗塞や、クモ膜下出血の原因となる動脈瘤も容易に発見され、脳卒中で倒れることも未然に防げることが多くなってきています。
高血圧や糖尿病などの脳卒中危険因子のチェックと共に、MRIで脳断面・脳血管の検査を併せて行えば脳卒中の発生率が減少していくことは間違いないものと思われます。